代表理事からのご挨拶
一般社団法人日本臨床発達心理士会
代表理事 東 敦子
日本臨床発達心理士会は、2001年12月に設立された一般社団法人臨床発達心理士認定運営機構において認定された有資格者によって2003年に設立され、その後、20年間にわたり、発達に関連する様々な領域で、地域に根付いた活動を行ってまいりました。この度、2022年11月をもって、日本臨床発達心理士会は、一般社団法人を設立いたしましたので、設立時代表理事としてご挨拶申し上げます。設立時理事会では、2023年6月に設立社員総会を開催し、各支部から選出された代議員によって役員および代表を決定していく準備をすすめています。新法人では、これまでの日本臨床発達心理士会の活動を丁寧に引き継ぎながら、職能団体として自己研鑽を積み、会員同士の交流を深め、更なる発展に努めてまいりたいと存じますので、よろしくお願いします。
折しも、我々の新しい歩みがはじまる2023年4月1日は、「こども家庭庁」が設立される日でもあります。少子高齢化社会の中で、受精から死まで、生涯発達という広い視野をもって日常の生活を支援する私たち臨床発達心理士に期待される役割は、これまでにも増して大きくなるものと思います。すでに、臨床発達心理士の有資格者は全国で約4000人がおり、保健所、児童相談所、クリニック、子育て支援施設、保育所・幼稚園、療育施設、特別支援学校・学級・教室、教育センター、学童保育、障害者施設・作業所、高齢者施設、生活支援施設、大学や研究所など、様々な場で活躍しています。臨床発達心理士は、対象者の発達特性やそれぞれの育ちの環境を丁寧にアセスメントし、関係機関と広く連携しながら、具体的なアドバイスをおこなっています。
しかしながら、たとえ、どんなに多くを学び、優れた技術をもっていたとしても、一支援者としてできることは限られています。仲間とともに謙虚に学び続け、柔軟に人とつながり、社会の多様性に対応できるチームでの支援をすすめていくことができる「日本臨床発達心理士会」の活動にぜひともご理解とご協力の程、よろしくお願いします。